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『 少女への後悔 』










『 おねがいします。どうか。かみさま…… 』







少女は祈ることを止めなかった。









ーーーーーーーーー








広い青空ではなく

どんよりとした黒い雲に覆われた中で。




光も差し込まない、薄暗い場所で。






『 おねがいします。かみさま 』






何を願っているのかも分からない。

ドロドロした黒へ。その目はなにかを見ていた。

ーーこの空の向こうにあるであろう何かを。







何をしているんだろうか。

そこには一体なにがあるのだろうか。





私は瓦礫の陰に身を潜ませて


カメラを回し続けた。











『 ゴゴゴ…… 』




鈍い轟音ーー。






こんなどんよりとした天気の日には



かみなり様もどこか不機嫌な様子だ。







私は慌ててカメラにタオルをかけた。


すると間もなく。ぽたり、ぽたり。





静かに話す内緒ばなしのように、しっとりと雨が降る。






どこを見渡しても、黒い黒いカーテンで囲われている。


……当分、光なんてささないだろう。











『 ……がいします。 ーーます。 』





少女はまだ、空の向こうにいるであろう


神様へと祈りを捧げている。





( ーーいけない。 )





私も人である。

無心でカメラを回し続けるのは不可能だった。





瓦礫に囲われた少女を保護しなければーー。












なにを してるの?


ここにいては危ないから。


雨も強くなるだろうし、避難しよう。














警戒されないように、優しく。優しく。


自分の子をあやすように


子守唄を唄うように。










瓦礫の陰から顔を出して、話しかける。


少女は驚く様子もなく、ゆっくりと振り向いた。







こちらに気づいた少女は、ぽつり。



ざあざあ、と。大きな音を鳴らす雨音に、埋もれそうな声で話した。











『 ……かみさま、ですか? 』












ふふ。この私をどこからどう見て神様というのか。


いや……。この状況下ではそう見えてしまうのだろうか?





肌に張り付くブラウス、すす汚れたジーンズ。


結んだ髪さえも今は、水を吸ってより深い黒髪になっている。


……やはり神様とは言いがたい。








「 私は神様じゃない。だけど、助けにきたから 」




少女に一言話す、とたんに。












くしゃり。











新聞紙を手で丸めたように歪む顔。


滝のように降り落ちる雨の中でも分かる。






こちらを見つめる瞳からも


大粒のしずくが、流れ出る。








……怖かったんだろう。


暗いこの町中で、瓦礫にまみれて、服も破れて。






傍観者と化していた、自分がとたんに小さく見えた。


絶えずして空へ祈り続けた少女の大きさと言ったら。




その強さといったらーー。





もう、大丈夫だよ。

そんな声をかける事も出来ない。



変に声をかけてしまっては、

余計に不安にさせてしまうのではないかと。



私は怯えていた。怖いのだ。



少女を救うこと。……いや違うな。


少女に触れることが、何故か怖かったのだ。










『 ……ふぃっく。うぅ…… 』








いよいよ嗚咽を漏らして泣き始めてしまった。

この時、私は新たな感情を知った。



ーー涙はここまで、『こころ』を揺さぶるものか






私は生まれて始めて知った。













がちゃん。







鈍い鈍い接触音。

私の持っていた『 その相棒 』は地面とぶつかった。




数十万円ぽっちの『 相棒 』なんて、今は要らなかった。


普段は誰にも触らせないほどに大切なのに。









なにも言葉はいらなかった。



少女の元へ歩み寄り、小さな背中へ腕を回す。







強すぎるほどに抱きしめた。



これで伝わるだろうか、私の思いは。




安心していいよ、と。


そんなちっぽけな思いはーー。








……雨で奪われていた体温が分かる。




少女は冷たかった。





頬を寄せ合った。……冷たい。






少女の肌とは考えられないほどの


氷の様な、冷たさだった。






この子が落ち着いたら、すぐに避難しよう。



そう、判断しようした矢先ーー。











「 ぎゅぅ…… 」と。






濡れたブラウス越しに


私の肉を掴む、小さな小さな手。





痛くない。それよりも


胸が痛いほどに脈を打つ。





ーーごめんね。もっと早く声をかけるべきだったね。


臆病者の私はそう、心で。こころで謝罪した。













その後に


嗚咽を漏らして咳き込む少女が




私に話したこと。それは







私の今までの心の疑問を全て晴らしてくれた。







彼女が神様へ祈っていた。


黒い雲を見つめていた。



……その意味が。



















『 ……お。おおっ、おがあ、ざん……。 』















『 いなッ…ぐて……! 』





















『 ご、ごわっ……がったッ…… 』










ーーーーーーーーーー







こちらを見つめる顔はもう形容しがたく



小さくなる瞳は、震えていて。



小さなからだも、がたがたと、震えていて。







私を掴む、小さな手は



もっと、もっと。揺れていて。









嗚呼。胸が……痛い。いたい。











「 ごめんねっ……ごめんね、ごめんね! 」








どうして。私はこの子に謝るのだろう。


いったい、この子になにを許してほしいのだろう。






もっと早くに、手を差し伸べればよかった。





この子の勇気に比べれば


私の歩みよる一歩なんて。





目の前に出来ることがあって


それを見ているだけなんて。






私はなんという


『 恥ずかしい者 』なのだろうか。






『 愚かな者 』なのだろうか。








手を差し伸べることしか出来ないなら



なぜ、それをしなかったのだろう。







目の前に起こりうるその現実に



私はどうして、顔を背けたのだろう。










悔しい、悔しい。






……くやしい。









ーーーーーーーーーー












私は今、後悔している。






あの時助けた少女の腕の中には



少女の弟が居たのだ。







落下した瓦礫にぶつかったであろう


頭部への怪我。




そしてそこからの感染症。





冷たい雨に打たれ続け




引き起こされた低体温症。











芽吹いたばかりの小さないのち






あの黒い雲に差す光を見ることなく






笑い、泣く事もなく






平和な今を知ることなく









この世を去った。そう、死んだのだ。























……少女は今、病院にいる。



今日も空を見ているようだ。



決まって聞こえてくる、優しい声はーー。









『 神様、お願いします 』









変わらない単調なメロディーを


奏で続けている。









今もなお、祈り続ける


少女の瞳には



この綺麗な青空は映っているのだろうか。





それとも、まだ。






あの時の黒い空のままなのか。












私はその光景を見る度に


少女が空を見上げる度に







自己を責めることを繰り返している。





これが私の得た後悔だ。






あの時、すべき事をしていれば


きっと救えたかもしれない。





あの時、手を差し伸ばしていれば


きっと生きていたかもしれない。








あの時の出来事は


行動へと移せなかった







私への終身の刑罰となった。


















あなたは私のようにならないでほしい。


少しの情でも、偽善でも構わない。







もし、何か気になったのなら。




『 今、出来ることをしてほしい。 』







あなたが支えになれるのなら



その手を繋いであげてほしい。













ーー私は今も後悔している。











ーーーーーーーーーー












熊本大震災が起きた今。

私たちには、出来る事が限られています。



最善とはならないでしょう。

それでもいいです。





私は二度と後悔はしたくない。





だから。





今だから、出来ること。



今だからこそ、すべきこと。







いつでも出来ることは


いつかすればいいから。








ーーーーーーーーーー






この物語は熊本大震災の際


執筆したものです。




あなたは目の前のすべきことに対して



冷静な判断はされていますか?





今、すべきことはなんですか?





彼女のように、後悔に昏れる日々を


過ごす前に。そうならないように。





私が執筆して、実際に読んでみて見つけた


『 大切なもの 』 は





行動力 





思いやり




こういったものでした。







ーーあなたはなにを得ることが出来ましたか?



 





執筆:16.04.17 椎名あい


※この物語は実はに基づいた(フィクション)です。






他の方々へ気づいてほしい。出来る限りの応援を、おねがいします
投稿日: [ 2016年04月17日 17:23 ]
この記事のカテゴリ → 『 ちょっとした物語 』

この記事のコメントはこちらっ♪(9)


後悔はしないように人生を生きる
初めまして、こんにちは、aoshiです。
ブログランキングから来ました。
自分は、日ごろから心がけていることは、人生を後悔しないように生きるということです。
だから、毎日を全力で生きるようにしています。
ですが、このお話を読んでまだまだ余力があるような気がします。
さらなる全力で毎日を過ごしたいと思います。
ありがとうございました。
[ 2016/04/19 05:55 ] [ 編集 ]
行動するときに最善を尽くしたいと考えるのは当たり前のことですが、
そうならないことも往々にしてあります。
だからと言って行動しないと何にも変わりません。
「最善とはならないでしょう。 それでもいいです。」は深いですね。
勉強になりました。ありがとうございます。
応援しています。
[ 2016/04/19 14:57 ] [ 編集 ]
aoshi様 への お返事。
初めまして、aoshi様。

当ブログに足をお運びいただいて、ありがとうございますっ!

人生を後悔しないように生きる事ですか……それも大切ではありますが

その保険がけで、足がすくまない事を祈ります。



全力で生きることも大切ではありますが

どうか、心身を大事になさってくださいね?

全力で走って、足が壊れちゃったら

歩むことも困難になってしまいますので……



いえいえ、こちらこそありがとうございましたっ♪

また、いらしてくださいねっ



椎名あい
[ 2016/04/21 00:26 ] [ 編集 ]
仁香様 への お返事。
こんばんは、仁香様。

そして訪問して頂きありがとうございます。

そうですね、最善を尽くしたく人は行動しますが

最善を尽くそうとしても、多くは妥協してしまいますから。



その妥協は各々が出せる『最善』というのに

気づかないでいる、動かないでいる人が多いのです……



いえいえ、こちらこそまた一つ気づかせて頂きました。

応援並びにコメントの方、ありがとうございました♪



椎名あい
[ 2016/04/21 00:32 ] [ 編集 ]
こんばんは♪
あいさん、ご訪問ありがとうございました。

このお話を読ませていただき、
自分の行動はどうなのか、
振り返ることができました。

思っているだけではだめだし、
躊躇していると取返しがつかない
ことになるかもしれない。

後悔だけはしたくないです。

思いやりの気持ち、人の痛みに
敏感になりたいと思いました。


応援させていただきます(^-^)/
[ 2016/04/24 23:19 ] [ 編集 ]
むつき様 への お返事。
こんばんは、むつき様っ!

こちらこそお越しいただき、ありがとうございます。



……まずはありがとうございます。

このお話しを読んでくださって。

私が結構泣きそうになりながら書いてたんです。

むつき様にも、なにか伝わったようですね……



『 大切になさってください、その気持ちを 』



実体験に基づいたフィクションなのです。

そう、私は失った事があるのです。

……手を差し伸ばさずにいたせいで、後悔もつきまといました。




この世は色んな感情で溢れています。

敏感になる必要はないですよ?むつき様。

『 目の前の人を思いやることが出来れば、もうそれで 』

……それだけでもいいんですから。



ふふっ!またいらしてくださいね。

また新しいお話しこさえておきますから。



コメント並びに応援の方、ありがとうございましたっ

それでは、また……♪



椎名あい
[ 2016/04/24 23:42 ] [ 編集 ]
踏み出す勇気
はじめまして、みゅーたです。

拝読しながら涙が溢れてきました。

少女がどれほど心細かったのか
縋る人がいないことが
どれだけ辛いことなのか

考えれば考えるほど
胸が詰まります。

世の中には分かっていながら
一歩を踏み出せないことが
たくさんあります。

一歩を踏み出す勇気があれば、と
後悔することも。

このお話を思い出して、
踏み出す勇気を持てるように
なりたいと思います。

温かいお話し、ありがとうございました。

[ 2016/04/27 22:13 ] [ 編集 ]
みゅーた様 への お返事。
初めまして、みゅーた様。

そしてようこそ♪

お越しいただき、ありがとうございます!




……少女視点ですか。

いやぁ、その反応をされた方は

みゅーた様が初めてではないでしょうか?

子供の無垢な気持ちは

本当に心に『グサリ』と来ますからね……



踏み出すことを邪魔するのは周りの環境でも

人間でもなく『自分自身』なんですよね。

だから悔いるんです。



みゅーた様のお力になれましたこと

心から幸せに思います。

こちらこそ、お読みいただきましてありがとうございました。



また、お伺いしますねっ!



椎名あい
[ 2016/04/28 06:06 ] [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2016/06/23 17:12 ] [ 編集 ]
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こんにちは、椎名あいです♪

椎名 あい


 『 椎名 あい 』 


情報教材アフィリエイター


心理的カウンセラーでもあり

実はベジタリアンだったり意外と健康指向。

カウンセリングと
また少し違った形で

不安、迷い、戸惑い、悩み。


実体験をもとに


それらを『気づき』と呼び

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